天才じゃなくても夢がつかめる10の法則PART2

○キング オブ ポップ:マイケル・ジャクソン

去年6月突然の死


幼いころとても人マネが上手だったマイケル


人間性脳科学研究所 所長:澤口俊之いわく
モノマネは基本中の基本。すべてマネをするところから入っていくわけで、脳のミラーニューロンが働いている。


ミラーニューロンとは?
最近発見された鏡のような働きをする特別な神経細胞


このミラーニューロンの働きはとても注目されていて人間の社会性や協調性、さらに子供の才能を伸ばすうえで重要と云われている


例えば音楽の天才と云われるモーツァルト。実は彼のお父さんは幼い時、無理矢理モーツァルトにピアノを弾かせようとはせず、最初はお姉さんが弾くのをひたすら見せた。そしてモーツァルトがマネをしてピアノが弾きたくなってから彼に弾かせるのを許したという


人間性脳科学研究所 所長:澤口俊之いわく
ミラーニューロンは脳の中に特別な回路を作るので、あとは活性化(マネをすればするほど)幼少期に才能は発達する

特に音楽の才能を伸ばす

マネをする人の感情までもミラー(鏡)のように感じる。ある感情なりある思考状態になっていると、それの状態に合わせて、マネしている側も同様の活動する事が分かってきています

それをエンパシー(共鳴・共感)と云う


エンパシー(共鳴・共感)これはミラーニューロンの持っている特別な能力

脳の中で他人が体験している事を同じように感じてしまうことを云う


つまりマイケルは憧れのスターたちを一生懸命マネしているうちに、彼らが舞台で感じる事を脳の中で共鳴するようになっていた


人間性脳科学研究所 所長:澤口俊之いわく
雰囲気まで共鳴・共感の効果がある。

観客の感情(興奮)まで脳には伝わる


よく“空気が読める”と言うが、これは脳が共鳴しているから起こること


人間性脳科学研究所 所長:澤口俊之いわく
何が受けるのか?マイケルの脳は分かっていた。非常に高度なエンパシー能力を持っていた


マイケルにあったと云われる天性の勘。それは憧れのスターたちのマネをしたことで脳の中に生まれた高度な能力だった。マイケルの才能はそこから芽生えた


●法則1:どんどん人マネをしろ

才能はそこから芽生える

まずは目標にする人を見つけ、その人の行動や言動をマネてみる。そうすればやがてその人の気持ちがわかるようになり、その場の空気まで読めるようになる


天才は10歳までにつくられる


人間の脳にとって大好きなものをみて感動することはとてもいい事

人間がモノを見るとまず第一次・第二次視覚野という部分が活動する

例えば人間が花を見て美しいと感じるのはわずか0.2秒後


人間性脳科学研究所 所長:澤口俊之いわく
脳は美しい事を勝手に判断する。感動すれば脳に蓄積される。記憶の量が多いほど脳の能力は高まる。

脳は美しいものを記憶として蓄積している。見たモノと記憶したモノを脳は照合して判断している


●法則2:心ふるわすモノを常に探せ

才能は学歴や知識の量ではなく感動の量で決まる

机の上で勉強しているだけじゃ駄目。ほとんど学校に行けなかったマイケルにとても優れた才能があり成功したのはこの感動した量にあった



マイケルはクインシー・ジョーンズに出会い、復活する


人間性脳科学研究所 所長:澤口俊之いわく
最近脳科学の世界で特に20代前半に尊敬できる人と共鳴・共感する関係を持つと何と、脳の形まで変わる事が分かった。脳(大脳皮質)が厚くなり神経回路が発達する。良い人間関係を持つと脳(大脳皮質)が厚くなることは高齢になっても起こる

才能ある人と出会い吸収する。特にこの時期に脳が発達するのは社会性。人との出会いで創造性も発達する。




○日本男子フィギア初のメダリスト:高橋大輔

2010年バンクーバーオリンピック

日本人史上初 メダル獲得


トリノオリンピック高橋大輔のスケート人生を一変させた出来事

荒川静香 金メダル獲得

荒川に対する強烈なまでの羨望と嫉妬。これまで12年間負けても悔しいと思った事のなかった高橋大輔が初めて味わった敗北感

目標が決まった


実は悔しいと思う事は脳の力を引き出す重要なカギ

悔しいと思うと前頭眼窩皮質というところが活動して決断力が高まり、計画性が出る。


人間性脳科学研究所 所長:澤口俊之いわく
20歳前後に感情を司る脳領域が完成する。大きな失敗をすると脳が変わり前向きなる。

身近な人が報酬を得ると自分が得た時のイメージが増す。悔しさが強まる

自分を伸ばすためにはライバルが絶対必要


●法則3:とことん悔しがれ!

競争は人を強くする


周りの人がやるべき事

人間性脳科学研究所 所長:澤口俊之いわく
脳は共鳴現象を引き起こすので一緒に悔しがる。変に助言しなくていい。

子供が運動会で負けたら親は一緒に悔しがるだけでいい。なぐさめたりアドバイスをしてしまうとかえって子供がやる気を失う場合がある


トリノで生まれて初めて悔しさを味わった高橋は、まず金メダルをとった荒川と自分の違いを見つめた

技に少しでも磨きをかけようと一切の妥協を許さず猛練習する荒川の姿

「こんなに練習しているのは自分しかいない」と思えるほど練習を積んだ頃、高橋は大きな大会でも自信を持ってリンクに立っているのに気付いた

圧倒的な練習量が気弱な彼に揺るぎない自信をもたらせた



2008年10月31日 右ひざの前十字じん帯断裂 半月板損傷

ジャンプ練習中のアクシデントだった

オリンピックまでわずか1年4カ月

苦しいリハビリから逃げた高橋。しかし、ある法則が隠されていた

高橋の失踪は脳にいい影響を与えていた


人間性脳科学研究所 所長:澤口俊之いわく
いまおかれている状況によって脳が変調をきたし疲弊している時は頑張ろうとしても無理。逃げられる時はまず逃げる

脳にストレスが溜まる原因は同じ事を考え続ける事。脳の思考は同じ回路しか使わなくなる。

逃げる、環境を変えるとその回路は使わなくなる。ストレスの源から刺激を受けないので脳は楽になる


●法則4:辛い時には逃げろ

ただし今度は逃げたことによる罪悪感という新たなストレスが生まれてしまう。これを取り去る為にはまわりの対応がとても大切。


高橋選手の場合はコーチが100%良かった

高橋が戻ってきたのは失踪から1週間。戻ってきた高橋にコーチは決して叱ることはなかった「辞めたかったら辞めていい、あなたが辞めても高橋大輔高橋大輔だから」という言葉に高橋はすごく楽になったと云う

叱らなかった事で彼のストレスは全て取り去られ脳がリセット。また頑張ろうという方向に向いた


この脳のストレスに関して周りの人間も気をつけてほしい事

人間性脳科学研究所 所長:澤口俊之いわく
シグナル
・今まで楽しくやっていた事をやらなくなる
・眠れなくなる
・苦しい辛いを口に出す

「がんばれ」など励ます言葉等は絶対に駄目

対応の仕方
・優しく受け入れる
・どうすればいいのかよく話し合う


4回転ジャンプを失敗した時を想定した練習をした高橋大輔

成功だけでなく失敗もイメージしておくことはとても大切

マイナスな思考を打ち消そうとして無理にプラス思考をしようとすると脳はマイナス思考をどんどん大きくしてしまう。上手くいく事を考えているつもりでも、その裏で失敗するのではとついつい考えてしまう。しかも脳は想定していない事が起こるとすぐにその事に対応しようとして混乱してしまう。だから予想外の事が起きると失敗する事が多い。

大切なのが色々なパターンを想定して脳に準備させておくこと。脳も想定内の事なら対応できるので失敗の確率が低くなる。


人間性脳科学研究所 所長:澤口俊之いわく
気が弱い人ほど色々なことをやって失敗しておく。そのモデルをいくつかパターンを用意しておく事が重要。


●法則5:あらゆる失敗を想定しろ

それがプラス思考につながる

絶対にしてはいけない事は想定していなかった事を、突然やる、やらせる事。

脳が混乱して失敗の可能性が高まる


人間性脳科学研究所 所長:澤口俊之いわく
受験なんかでもそうですけど志望校を直前に変える事は脳が混乱するので安全策ではない。失敗しても脳にとってした事の後悔は良い。しなかった事の後悔は悪い。


天才脳をつくる0歳教育



○三菱の創業者:岩崎弥太郎

周囲から独裁と思われるほど強いリーダーシップを持っていた

日本有数の巨大企業 三菱グループの礎を一代で築き上げた

幕末地下浪人という武士でも最も低い身分だった岩崎家


明治6年 三菱紹介に改称

彼は日本一の海運王にのし上がった

急成長の理由は超ワンマン体制

弥太郎の独創的なアイデア、そしてそれをすぐに実行に移すというスピードを生み、三菱躍進の原動力になっていった

成功のポイント:独断

英国ハートフォードシャー大学:リチャード・ワイズマン博士いわく
集団での意思決定は落とし穴がある。ワイズマン博士のデータによると集団の人数が多くなるほど、個人が発揮できる能力は下がり、決断の質が下がると云う。

実は集団で考えると「社会的手抜き」という現象が生まれてしまう。


●法則6:いざという時は独断で決めろ 独断こそが独創的なアイデアを生む

ただし弥太郎は会社のため、国のためという高い志をあっての独断だったから成功した。

私利私欲のための独断はやがて独裁となり最悪の結果につながる




○2008年ノーベル物理学賞 受賞:益川敏英

大の勉強嫌いで毎日遊んでばかり、いわゆる落ちこぼれ。

しかし一方でクラスでは「物知りの益川」として人気者

実はそれは父 一郎氏の影響。
父は尋常高等小学校しかでていないもの下町のエジソンと呼ばれるほどの物知りだった


大学時代には「いちゃもんの益川」というあだ名が

仲間との議論中、手当たり次第に相手の論理の弱点を鋭く突いたところからこのあだ名がついた


研究に行き詰まり考えるのを止めた時、世紀の大理論を閃く。


医学博士 日本大学大学院教授:林成之いわく
脳には統一・一貫性というクセがある。脳のクセ 統一・一貫性は人間が考えをまとめる為に必要なクセ。

しかしここには大きな欠点が。答えが出ないような問題を考えていると他の様々な考えやアイデアも一つの考えに縛られてしまう場合がある

そんな時は考えるのをやめる。するといらない情報が脳から消えてそこに新しい考えやスゴイひらめきが生まれる事がある

統一・一貫性が外れるのは4日かかる。考えるのを止めて4日後に再び考えてみると思いもよらないアイデアや発想が生まれるかも。


●法則7:たとえ考え抜いたアイデアでも捨てる勇気を持て!



○女優:森光子

舞台「放浪記」2000回公演 達成

41歳で初の主役


気持ちの切り替え作業。これが夢をあきらめずに追い続ける上でとても重要な事


臨床心理士 横浜国立大学準教授:堀之内高久いわく
心理セラピーの世界では「リフレーミング」という方法。リフレーミングというのは事実は変わらないが物事に対するプラスとマイナスの見方。


例えばのどが渇いている時のリフレーミング

水が半分入ったコップを見ると
マイナスの見方:もう半分しか水がない
プラスの見方:まだ半分も水がある

前向きに生きようとする新たな活力が生まれる


●法則8:人生を劇的に変えるリフレーミングの技を身につけろ



三日坊主を克服するにはどうすればいいのか?


医学博士 日本大学大学院教授:林成之いわく
人間は目の前の達成できそうな目標が一番 力を発揮できる

例えば10キロ減量してきれいになるという大きな目標のためには日々達成できる小さな目標が必要。間食を減らす、毎日10分運動など達成可能な小さな目標を毎日クリアして脳に喜びというご褒美を与え続けることで、三日坊主にならず目標をあきらめずに続ける事ができる


しかし脳はゴール、勝利、達成を意識するとモチベーションが下がる


●法則9:毎日できる小さな目標を作れ。それが大きな夢の達成につながる



●法則10:今すぐ夢への一歩を踏み出せ